【動線取得デモレポート】2019年6月スマートファクトリー ブース内動線分析
2019年6月5日~7日に東京ビッグサイト青海展示棟で開催された、スマートファクトリーJapan 2019のブースで動線取得デモを実施しました。
実際にデモで取得したブース内の動線数や、デモ内容についてご紹介します。
動線取得デバイス
来場されたお客様もスタッフもタグなどを持たずに、センサーのみで誤差数㎝の複数動線追跡のリアルタイムデモを行いました。
ブース内の約3m×3.6mの範囲を対象とし、3Dセンサー(近赤外交レーザー)を、ブース天井に2台取り付けて動線を取得しています。動線取得用の2台のほかに、棚に手を伸ばしたかどうかを判定する棚前行動用に1台、個人認識用に1台も設置し、計4台でデモを実施しました
エリアマップ
今回取得範囲内は、4つのエリアに分割しました。CとDが通路に面したエリアです。
動線取得結果
3日間で、1,012人の動線を取得しました。今回リピーター判定は行っていないので、動線数は延べ人数です。
日ごとの動線数
水曜~金曜にかけて開催される展示会イベントでは、3日目の来場者数が多い傾向がありますが、今回のブース来場者数を見ても同様の結果が見られます。
時間帯ごとの動線数
今回会場入り口に一番近いブースだったため、開場となる10時台の動線が多いのが特徴です。昼の減少を挟み、14時台の動線数が最も多いことが分かります。
※滞留の定義は、エリア内に10秒以上留まっているとしています。定義は変更可能です。
エリアごとの動線数
通路に面しているCとDが最も多いことがわかります。Aエリアでは、後述の作業員不足アラート検知を行っており、5秒以上滞留するとパトライトが点灯して音が鳴るため、他と比べて平均滞在時間が短くなっています。
エリア遷移(上位3パターン)
最多はCからDの遷移ですが、上位3つはそれほど差がなく、体験エリア内を回遊していたことが分かります。
他、分析可能な集計値に関しては、製品HPよりお問い合わせください。
工場内に設置すると、作業場ごとの問題点把握、作業場間移動回数、作業時間の自動計測などに利用できます。
特定行動検知デモ
行動から得られる情報から、特定行動を判定して通知・アラートします。
今回のブースでは、下記6種類に分けてリアルタイムに表示を行いました。
ユーザーで自由に行動条件を定義して通知・アラートを設定することができます。
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通常
取得エリア内に入ると、オレンジで表示されます。 -
3エリア追加
BCDすべてのエリアを順不同で通過すると、青に変更します。 -
転倒検知
転んだり倒れたりした場合に、緑色に変更します。
立ちあがると直前の色に戻ります。 -
作業員不足アラート
2人以上で作業する必要があるエリア(Aエリア)に、1人で5秒以上いると赤色に変更し、パトライトが点灯します。
判定後にエリア内が2人以上になるか、エリアから出て0人になるとパトライトは止まりますが、一度危険行動を行ったため該当者の赤色表示はロストするまで保持されます。 -
個人判定(カラーコードを利用)1:うさぎ
センサーのみでは個人情報は一切取得しません。補助デバイスを使うことで個人を判定することが可能です。
今回は作業帽にカラーコードを貼り、センサーに内蔵されているカメラ機能でカラーコードを判定し、センサー機能で動線追跡を行いました。
一度個人識別できれば、動線取得範囲内であればロストせずに動線を追跡するため、常にカメラを向けて個人識別をする必要はありません。作業帽を脱いでも「うさぎ」として追跡します。
「製造部の田中さん」といった名前のほか、「資格の有無」「ベテラン/新人」などを情報として入れることも可能です。うさぎのみのエリア内滞在時間や動線距離を集計した結果が下記です。
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個人判定(カラーコードを利用)2:くま
5.と同じです。カラーコードのパターンを変えることで別の情報を与えることができます。
動線分析Moptar特長
動線分析Moptar特長
- タグ不要、レーザーセンサー*1などで動線取得
- 誤差数㎝以下の精度で人や物の位置を検出し、追跡(トラッキング)します
- 分析画面も標準搭載
- 行動を検出してリアルタイムに通知・アラート
現在、小売、工場、レストラン、イベント会場などで導入実績がございます。
精度高い動線追跡にご興味ございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
https://growth-verse.ai/product/moptar/
*1:動線取得デバイスは2Dセンサー、3Dセンサー、3DLiDAR、3Dステレオカメラ、カメラ+AIなどに対応しています。